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コラム

フィトンチッド

1928年に旧ソ連の植物・微生物学者B.P.トーキン博士が提唱した概念で、「自分自身の周りの微生物や害虫などを撃退する働きを持つ樹木から放出される物質」の事を指します。
これにテルペン類(「木の香り」の素になっているもの)が相当すると考えられていて、このフィトンチッドこそが森林浴の効果の源になっています。
樹木は害虫などから攻撃を受けても自ら動くことが出来ないので、フィトンチッドを生成して放散することで自分の身を護っています。

リラクゼーション効果

リラクゼーション写真フィトンチッドにはリラクゼーション効果があります。
誰しもが森の中を散歩したり森林浴をしたりした時、爽やかですっきりした気分になった事があるでしょう。
これはフィトンチッドによる効果で、ストレスを発散させたり、開放的な気分にさせたり、癒しや安らぎ感を与えてくれます。
近年の研究で、この作用にはイオンが関わっている事がわかってきました。森林の中では空気中のマイナスイオンの濃度が高く、川や滝などの水しぶきが発生している場所では特にマイナスイオンが発生しています。
このマイナスイオンが人間の副交感神経に働きかけ、癒しや安らぎ感を感じます。
さらに、フィトンチッドは害虫や細菌などを撃退する効果を持っていますが、人間の体に触れると、体調不良時の頭痛・吐き気の軽減、肝臓の働きを活発にする、生理機能の促進などの効果が表れることもわかっています。

生活の面でのフィトンチッド

フィトンチッド写真昔から押し寿司、桜餅などに植物の葉っぱが使われています。これは、単に見栄えが良くなるだけでなく植物に含まれている成分が食べ物を腐敗から防いだり、酸化を防いだり、鮮度を保つのには欠かせない効果があります。昔の人はこれがどういう成分でどういう効果をもたらすものなのか知らなかったはずですが、経験上、これを使うと腐りづらくなったり鮮度が保てるということがわかっていたようですね。 また、フィトンチッドには消臭・抗菌作用もあります。 家庭から出る様々な悪臭(アンモニア・汗・生ごみ等)をフィトンチッドで消臭・抗菌する方法などもあります。森で動物などの死骸があっても、匂わないのはこのフィトンチッドのおかげですね。

檜とフィトンチッド

檜は独特の香りを持っています。木材の中でも特に檜は殺菌・防虫効果があり、強度が強く、ヒノキチオールというフィトンチッド成分が発せられています。
フィトンチッドには害虫(ダニ・シロアリ・カビ)を寄せ付けない効果もあるので、昔から家を建てるときに使用されてきたのですね。

色覚的効果・みどり

みどり写真森の中は植物の葉や樹木などの緑色、太陽の光や花などの自然の色で溢れています。
激しい赤、優雅な紫の中間にある色で、くつろぎ・落ち着き・平和・安息のイメージがあります。
色彩的効果から見る「みどり」がもつ効果は、緊張をほぐす、神経系統の鎮静効果、ストレスの減退、殺菌、目の休息などがあります。
目で見る色の効果も、重要であると言えるでしょう。

フィトンチッド